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愛すべきダサさ、チプカシのススメ

 

 

「チプカシ」=チープなカシオの腕時計

家電量販店の壁や柱周りにいかにも安そうな腕時計がズラーッとぶら下げられている光景、誰しも一度は見たことがあるだろう。普段あまり脚光を浴びることのないそんな腕時計たちの中で、実は熱心なファンを数多く持つ影の人気者、それが通称チプカシと呼ばれるカシオのデジタルウォッチシリーズだ。

今まで数多くの機種が発売され、チプカシファンは皆自らの「推しチプカシ」を持ち寄り自慢し合って夜を明かすとか。最安のモデルで900円台、高いものでも3000円程度で買える割に、それなりに耐久性もあって時間を確認するという目的には何の不便もないというコストパフォーマンスの高さも魅力のひとつである。

 

今回は、そんな愛くるしいチプカシの中から5つのモデルを紹介する。

 

 

圧倒的チープ感、基本のF-84W

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チプカシの最大の魅力、それはそのいかにもなチープ感だ。たとえば、チプカシの中でも最もスタンダードかつチープなモデルであるF-84W。文字盤の真下には自信ありげに表記された"WATER RESIST"と"ALARM CHRONOGRAPH"の文字。わざわざ違うフォントにしてある。右上のソナーのようなマークはアラーム機能付きという意味だろうか?縁取りの青色も絶妙にダサい。極めつけはラバーバンド。妙に細いしすっきりし過ぎている。

散々な言い様であるが、全て褒め言葉である。逆に言えば、これら全てのデザインがあってこそ生まれる絶妙なチープ感。これぞデザインの妙と言えよう。

 

 

見た目の爽やかさではナンバーワン、F-105W

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鮮やかなブルーと"ILLUMINATOR"(なぜか斜体)のロゴが目を引く、F-105W。何よりの特徴はELバックライトで、暗闇でも視認性バッチリ。また、ボタン周りがややゴツ目のデザインになっている。F-84Wや後継のF-91Wと並び、安定して人気のある名モデル。

 

 

チプカシの意地、グッドデザイン賞のA168

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2011年グッドデザイン賞受賞のチプカシ界のエリート、A168。かといって特別お洒落かと言われれば特にそういうわけでもない。F105-Wと同じくELバックライト装備。シルバーとゴールドの2色があるが、ゴールドは度を越してダサい。チプカシといえばラバーバンドのイメージが強いが、実はステンレスバンドも結構多い。

 

 

時代はインターナショナル? ワールドタイム搭載のAE-1200WH

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ガジェット的魅力のあるデザインのAE-1200WH。なんとワールドタイム機能搭載というチプカシにあるまじきオーバースペック。実際、小売価格は3000円前後と少々お高め。文字盤左上にはアナログの表示もある。バッテリーは10年という驚きの長寿命。機能性重視のため、本体はやや重め。チプカシの中ではめずらしくシンプルにかっこいいデザインといえる。

 

 

ソーラーパネルでエコフレンドリー、AL-190W

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本体に太陽電池を内蔵した未来志向のモデル、AL-190W。スペック上はフル充電で14日持続ということになっている。ライトが装備されていないのは電力を消費するからだろうか?大胆な機能の割にデザインは結構シンプルで、落ち着いた印象。服装も選ばず、合わせやすそうな1本だ。

 

 

 

以上、数あるチプカシの中から5本を紹介した。

ノームコアが大流行中の今、チプカシはまさにトレンドを象徴するようなアイテムだと言える。今度家電量販店に行く機会があれば、腕時計コーナーでぜひチープカシオを探してみてほしい。うわっこれダサイなー、なんて言いながら眺めているうちに、お気に入りの1本がきっと見つかるはずだ。