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生命を感じる、【NO】のスニーカー

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前衛シューズブランド【NO】

「繭(まゆ)」「脱皮」「羽化」。

そんな生命の躍動をデザインに落とし込んだシューズブランドをご存知だろうか。

【NO】はデザイナー斎藤泰三により2009年に誕生したシューズブランド。

公式サイトによるとブランド名の"NO"とは、文字通りの否定の意味からくる「deny a design(デザインの否定)」、そして日本語の脳=「the source of design」の相反する2つの意味をもっているという。

このブランドのシューズ、一筋縄ではいかない。デザイナー自身が一足一足加工を施し生み出される、「生々しい」プロダクトの数々。今回の記事ではそのいくつかを取り上げて紹介する。

 

 

 

「繭」スニーカー

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デザインソースは「繭(まゆ)」。

靴紐を足を守る繭として捉えたスリッポンスニーカー。

特徴はシューレースの代わりに採用されている伸縮性のある生地。実はストッキングなどに使われるものと同様の素材で、スムーズな着脱と抜群のフィット感を可能にしている。インソールにはスピングルムーヴなどにも使われている天然のラテゴムが使われ、履き心地も非常に快適。

着用者の足を包み込み守る、まさに繭の名にふさわしいスニーカーである。

 

 

 

「脱皮」スニーカー

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デザインソースは「脱皮」。

レザースニーカー全体を覆う薄い樹脂。着用するにつれてその皮膜は徐々に剥がれていき、スニーカーは脱皮を進める。足に馴染む過程を靴の成長過程としてとらえたというこのプロダクトは、まさにNOのブランドコンセプトを体現しているといえる。

常に変化し、定まることのないデザイン。既にあるデザインを更新し新たなものに作り変え、進化させること。一足一足がそれぞれの生涯をその皮膚に刻んで異なる姿に育っていく、生きたプロダクトだ。

ちなみに赤のこちらは2代目で、下の初代とは皮膜の仕様が異なる。

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「羽化」スニーカー

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デザインソースは「羽化」。

樹脂で固められ硬化した靴紐はサナギ。その裂け目から新たなスニーカーが生まれ出る羽化の瞬間が切り取られている。

 

 

 

「蔦」スニーカー

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デザインソースは植物の「蔦(つた)」。

レザーのアッパー全体に施された穴にシューレースがまるで蔦のように張り巡らされている。手作業で1箇所ずつ焼いて開けられる穴の周りは錆びた金属のように変色し、蔦に侵食されているような印象に。

京都で活動する現代美術家の森川穰とのコラボレーションアイテム。

 

 

 

 

以上、【NO】から生命を感じる4足のスニーカーを紹介した。

中には既に完売してしまっているものもあるが、単なる「遊び心」という言葉を超えた一種神秘的とも言えるデザインが魅力のブランド。公式サイトでここに取り上げたアイテム以外のコレクションや取扱店なども見られるので、興味のある方は是非チェックしてほしい。